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トヨノブ描き下ろし油絵(ギャラリー)

当画廊へようこそ。一日中開いております。ごゆっくりお過ごしください。

2013年03月の記事

今日は制作過程をちょっと紹介してみます。
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キャンバスを裁断してF20号の木枠に張ります。
この作業15分ほど。

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モチーフに合わせて地塗り(下書きなし)。
油彩で地塗りは建築の基礎と同じ。
作業は例えるなら湿式フレスコ画の下地みたく平滑に。
絵具をキャンバスに塗るのではなく繊維の凹凸(トゥース=歯)にがっちり押しこむ感覚で。
構図や色やマチエールは後で何とでもなるから、とりあえずキャンバス全面に隙間なく絵具をグリップさせることだけに専念する。
20号の面積だとこれに10分位はかかります。

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後は絵具を塗り重ねていくだけ、ウェット・イン・ウェットなのでグラシ、スフマート、削り、マチエールやテクスチャアの作りも同時にやります。
自分で納得?したら完成です。サインを入れます。
これは1時間ちょっとかかりました。
大きさにもよりますが作画時間ははっきり決まっていません。
絵具が硬化しないうちなら描いていられますが、4~5時間が限度です。
筆と違ってナイフ描きの場合マチエールが邪魔して乾燥後の加筆が苦手なんです。
始めたら途中で止められないのがちょっと不便かな。時間がないときは描けません。
絵具は、この後、とりあえず乾燥まで1ヶ月、完全乾燥までは6ヶ月から一年かかります。